Storm Controlの概念 ~基礎編~

ベル

今回の授業は、「Storm Controlの概要」について教えていこうと思います。初めて聞いた言葉と言う方もいるかもしれませんが、基本的なところから教えていきますので、安心してついてきてくださいね。

 

Storm Controlとは

『Storm Control』を一言でいうと、特定のトラフィックを指定の上限閾値以上にならないように監視・制御する機能のことを言います。と、急に言われてもわからないですよね?そのため、どういった場合に使うのか?役立つのか?を解説していきます。

 

知っておくべき用語

まず、お勉強するにあたって、知っておかなければいけない用語から。

 

通信の種類

一言に通信と言っても、宛先の数と指定の仕方によって3種類の分類することが出来ます。

 

・ユニキャスト ・・・ 単一の指定された宛先に向けた通信

・マルチキャスト ・・・ 特定の指定された複数の宛先に向けた通信

・ブロードキャスト ・・・ 同一セグメント内の全て不特定多数に向けた通信

 

【ユニキャスト】

 

【マルチキャスト】

 

【ブロードキャスト】

 

ループ構成

ネットワーク構成は、今までも多くの授業で紹介してきましたが、単一障害が発生した際に迂回出来るように冗長構成を組むことが多くあります。そのための構成で使われるのがループ構成となります。以下のような構成をループ構成と言います。

 

 

このような構成で使用されるのがSTP(RSTP)になります。STPについては、以下の授業で紹介しているので、ここでは詳細の解説は割愛しますが、簡単にいうとループ構成とならないように論理的に切断ポイントを決めてループ解消させるのです。そして、障害が発生したら先程まで切断していたポイントを自動接続して迂回させる仕組みとなります。このようにしてループ回避をさせるのが一般的です。

【スパニングツリー(STP)の授業】

スパニングツリーの概要 ~基礎編①~

 

ブロードキャストストーム

STPの授業でも簡単に解説してありますが、ブロードキャストストームというのがループ構成で最も危険な障害となります。これは、宛先不明のフレームを受け取ったポート以外の同一セグメントに転送するという仕組みから発生します。例えば、先程のループ構成を使って解説すると、スイッチ1の1番ポートから受け取ったスイッチ2は、自分宛てのフレームでなければ、スイッチ3に転送します。また、スイッチ3でもなければ、そのフレームはスイッチ1に戻ってくるようになります。そこで止まらず2週目に突中していくのです。これがブロードキャストストームと言うものです。これが発生してしまうと何が問題になるかと言うと以下のような影響が考えられます。

 

 

このようにループが発生するとセグメントに接続されている全てのスイッチに影響を与えてしまいます。これは同一セグメントだけではなく、セグメントに接続されている全てのスイッチの全てのセグメントとなるので、どれだけインパクトのある障害かが分かってもらえたでしょうか?

 

ブロードキャストストームを止める

先にも説明した通り、ブロードキャストストームは大変、怖い障害であるためきちんとした対策が必要となります。そこで登場するのがStorm Controlとなるのです。仕組みとしては以下のようになります。

 

 

今回で言うと、スイッチ1、2、3間で接続しているインターフェイスでブロードキャストに使っていいトラフィック量を事前に取り決めておくのです。例えば、100Mbpsのインターフェイス10%、すなわち10Mpbsまでしか使用してはいけないとしておくと、それ以上になってしまった場合、すべて破棄されるようになります。そうすることで、トラフィックを制御するだけでなく、CPUへの負荷も軽減することが出来るのです。

 

これは、ブロードキャストだけの制御ではなく、マルチキャストやユニキャストのトラフィックに対しても同様の設定が可能となります。基本的に全てのスイッチポートで設定しておくことをおすすめします。

 

障害は起きるものと考える

よく、ネットワークエンジニアとして仕事をしていると、ユーザから『どうしてこんなにもお金をかけて構築してもらっているのに、故障が発生するんですか!』などとお叱りを受けることがありますが、毎回、同じ説明をします。それは、『お車をお持ちですか?その車は故障しない車ですか?そんなことないですよね?ネットワークも同じですよ。』このようにたとえてあげると大抵のユーザは理解してくれます。

 

ネットワークと言うのは見えないもので、わかりづらい部分もあると思いますが、結局はネットワーク機器(ルータ、スイッチ等)とLANケーブルを繋げた形あるものなんです。そのため、故障するのは当たり前のことなんです。その故障の影響は最小限に収めるように設計/設定するのがプロの仕事なのです。その1つがこのStorm Controlとなるので、知っておきしょうね。

 

まとめ

ベル

今回の授業はいかがでしたか?具体的な設定については、次回以降で設定していきますので、まずはここまでを理解しておきましょう。過去の授業も振り返りで勉強しておきましょうね!

 

【過去の参考授業】

ネットワークエンジニアのお仕事を知ろう!

スパニングツリーの概要 ~基礎編①~

MACアドレスとIPアドレスの違い

Proxy ARPの概要と設定

 

 

【ホームルーム(商品紹介)】

商品紹介 ~ネットワークエンジニアの便利アイテム!~

商品紹介 ~ネットワークのお勉強に役立つ商品①~

商品紹介 ~ネットワークのお勉強に役立つ商品②~

商品紹介 ~出張時の必須アイテム~

 

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です