PDCAサイクルを学ぼう!
今回の授業は、『PDCAサイクル』についてです。まず、『PDCAサイクル』とは?を知ってもらい、なぜ、このサイクルを回すことが出来ないのか?どうしたらいいのか?を学んでもらいます。
Contents
PDCAとは
それでは、「PDCAって何ですか?」ってところから解説をします!
P・・・Plan
ある事柄について、計画を立てるフェーズです。どれくらいのコストと期間を立てて、どのような品質の物を作るのかを考えるのです。
D・・・Do
計画通りに実行するフェーズです。実行結果を証跡として残すことで、次以降のフェーズに役立つので、分かるようにしておきましょう!
C・・・Check
実行結果をチェック(監視)するフェーズです!計画通りに進められているのかを確認してください。
A・・・Action
実施している内容が計画通りでない場合、原因を調べて改善するフェーズです。ここでは、次のPlanに戻ることを考えて検討するようにしてください。
夏休みの課題
例えば、子供の夏休みの宿題について考えてみましょう!
Plan(計画フェーズ)
夏休みに入ったらまず先にやるべきことは、計画を立てることです。仮に1ヶ月の休みがあるのであれば、子供の予定や家の予定などを考慮して、いつ、どの宿題をやるのかを考えるのです。
1つの宿題の『開始条件』や『終了条件』などを明確にして計画を立てることが大切です。例えば、朝顔の日記を3日分書くのであれば、最終日に開始しても間に合いませんよね?または、算数ドリルの終了条件が親の丸つけまでとなっていたら、親が採点する時間も考慮しておかないといけません。
このように、明確な開始条件、終了条件を明確にした上で計画を立てる必要があります。プロジェクトの規模にもよりますが、子供の夏休みの宿題程度であれば、1日単位の粒度で整理することをオススメします。
Do(実行フェーズ)
さて、夏休みの計画を立てたのであれば、実行しましょう!ということで、計画通りに進めます。いろいろ予定がうまくいかないことがあるかと思いますが、とにかく計画通りに進めるように心がけることが大切です。
よく、計画を立てたものの、その計画を見ずに思いつくままに仕事をする人を見かけますが、それではダメです。計画を立てることに満足するのではなく、計画通りに終わらせることが大切なのですから。
Check(確認フェーズ)
夏休みが終わる頃に、振り返りをしましょう!というのは、来年にも夏休みがきます。この夏休みの過ごし方が、計画通りに出来たのか?出来なかったのだとしたら、なぜ、出来なかったのか?などをちゃんと考えることが大切です。
例えば、急な旅行が入ったり、具合が悪くなって宿題が出来なくなったりなど、どうしようもないことも起きます。そういったことで計画が狂って、夏休みの最終日に徹夜して終わらせたりしなたのであれば、なぜもっと早くリカバリー出来なかったのか?などを考えておく必要があるのです。
Action(改善フェーズ)
Checkであげた問題に対して、どのような対策をすべきかを考え、それをノウハウとして蓄積しておくのです。そうすることで、来年の夏休みの計画を立てる際に、参考となるのです。
例えば、ギリギリまで宿題をやる計画にしていたのであれば、遅くても夏休みが終わる1週間前に完了する予定にするとか、週に1日は休みを入れて、突然の予定で宿題が出来ない日が発生したら、そこでリカバリーする予定にするとか、検討した結果を残しておくことで、改善をはかるのです。
PDCAはまわらない
こんなにも重要だとわかっているのに、なぜPDCAをまわすことが出来ないのか?僕の周りでもPDCAをまわせていない担当部署はたくさんあります。むしろまわせている担当部署の方が少ないです。
その原因に共通しているのは、『C』と『A』を疎かにしていることです。プロジェクトマネージメントを勉強すると、『Plan』をしっかり立てようとするのです。そして、その立てた計画に沿って実行するわけですが、なかなかうまくいかない。それでもなんとか頑張ってプロジェクトを終わらせる。そこで、チームは打上げをして解散していく。せっかく経験したことも、ただの思い出となっていくのです。
そのため、次のプロジェクトで同じ事を繰り返してしまうのです。これでは、個人も組織も成長しないのです。打上げや飲み会をするのもいいですが、その前にきちんとした振り返りを怠ってはいけません。
まとめ
PDCAをしっかりまわせる組織は強いです。なぜなら、同じ失敗を繰り返さないからです。今回、夏休みの宿題を例にあげたため、年に一回の話となってしまいましたが、もっと細かく切って考え、早くまわすことが大切なんです。