OSPFの概要 ~基礎編③~

ベル

今回の授業は、『OSPF(Open Shortest Path First)の概要』の続きを教えていこうと思います。ここまで教えてきたことの復習とDR/BDRが選出されるまでのフローを詳しく書いていきます。プライオリティだけで選出されると思っている方もいるのではないですか?違うんですよ~!ここまでのOSPFの授業を受けていただけていること前提に書いていきますので、まだ受けていない方は、こちらから受けてくださいね。

 

OSPFの概要 ~基礎編①~

OSPFの概要 ~基礎編②~

 

お勉強構成

今日の授業で扱う構成は以下になります。わかりやすいように、シングルエリアネットワークとしますね。

 

 

OSPFネットワーク構築の流れ

それでは、OSPFネットワーク構築の流れを、DR/BDRの選出を中心に解説していこうと思います。

 

DRとBDRの選出

それでは、前回に解説したDRとBDRの選出について、流れを解説していきたいと思います。

 

まず、勘違いしがちなポイントをまとめておきます!

 

 

 

この2点について、超が付くほど重要です。ゆっくり解説していくので、読み進めてもらえればと思います。

 

DR/BDRの選出

それでは本題に戻ってDRの選出からいきます。OSPFの設定がされたルータ同士を接続します。まずは、ルータ1とルータ2を接続してみます。今回は同一セグメント間に複数のルータを接続したいため、間にスイッチを挟みますね。

 

 

この状態でつなぐとルータ1とルータ2は、前回教えたLSA-Type1のパケットに自分のルータIDとプライオリティ値などを付けて送信します。このパケットを受け取ると自分のルータIDとプライオリティ値を比較して以下のルールに沿ってDR/BDRを選出していきます。

 

 

この流れでDR/BDRを選出していきます。このプライオリティ値は、「0〜255」まで設定することが可能で、先の解説の通り255を持つルータが最優先でDRとなり、0を持つルータが最もDRに選ばれないルータとなります。

 

今回は、ルータ1のプライオリティ値を128、ルータ2のプライオリティ値が0と設定しているため、接続するとルータ1がDR、ルータ2がBDRに選出されることになります。

 

 

DROTHERの追加

次にルータ4が接続します。プライオリティ値から言っても、DR/BDRへの選出はありませんね。その場合は、DROTHERとして仲間に加わるルールでしたね。

 

 

さて、ここで問題です!このルータ1とルータ2が接続された状態で、プライオリティ値「255」を持つルータ3が新たに接続されたら、誰がDR/BDRになるでしょうか?

 

 

 

わかりましたか?正解は『ルータ1』です。何故かと言うと、DRの選出の要素として、先にネイバー関係を確立してDR/BDRになったルータがDR/BDRを維持するというルールがあるからなんです。そうしないと、新しくプライオリティ値の高いルータが接続されたからと言ってDRの選出を行なっていたら、そのたびに通信断が発生してしまいますからね!

 

そのため、後から接続したルータ3は、もっとも高いプライオリティ値を持ちながら、出遅れを理由にDROTHERになってしまうのです。何事もスタートダッシュが大事と言うことですね。

 

DR/BDRって絶対必要なの?

答えから言ってしまうと『いらない場合もある』ですね。なぜならば、確実に2台しか接続されないようなネットワークであれば、DRやBDRなどは必要ありませんよね。例えば、ポイントツーポイントネットワーク(PPPなど)では、お互いに対してだけネイバー関係を確立すればいいので、代表ルータなんて考え方はいりません。

 

しかし、現在ではイーサーネットなどのマルチアクセスネットワークが主流となっているため、代表ルータの概念が必要となります。ただし、マルチアクセスネットワークでも、対抗の宛先を指定して接続させるような設定をすれば、イーサーネットでもDRやBDRなどは選出されません。

 

この考え方はとても大切で、以下のような構成を考えてみてください。

 

 

ここで、DRであるルータ1が故障したとします。どの経路で通信断が発生すると思いますか?

 

 

 

正解は、全部です!なぜならば、BDRであるルータがDRに昇格し、次のBDRを選出する必要があるからです。この選出が終わるまでの間、通信断が発生してしまうのです。このように、DRが故障してしまうだけで、故障に関係のない経路まで影響を与えてしまうネットワークは、ダメなネットワークですね。こんな風にならないように、本当に必要な機器間だけでネイバー関係を確立するように設定することが重要となります。なんでも繋げればいいというわけではないんですよ!

 

まとめ

ベル

ここまででOSPFの基礎編は終了となりますが、いかがだったでしょうか?ちゃんと理解することができましたか?OSPFを深く知ろうと思うと、まだまだ勉強がたりませんが、座学ばかりでは疲れてしまうので、そろそろ実機に入っていこうと思います。それではOSPFの基礎的な設定から学んでいきましょう!

 

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ベル

また、自宅ラボのを用意できていない方は、こちらの授業を読んで構築してみてはいかがですか?。

 

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